一般歯科

一般歯科

私たちにとって健康であるということは何物にも変えがたい宝物です。
丈夫な歯でよく噛むことは、次のような全身への効果をもたらすといわれています。
 
@ よく噛むことにより消化吸収がよくなり、食物の本来の味がわかるようになります。
A 噛むことにより筋肉の発達が進み姿勢がよくなります。
B 噛めば噛むほど脳の血流がよくなり、爽やかな気分になります。また、脳の発達を促します。
C 表情筋を刺激し、表情が豊かになります。
D 唾液の分泌がよくなり、消化酵素などによりガンになりにくくなるといわれています。
また、唾液腺ホルモンにより老化が進みにくくなります。
 
また、一生涯自分の歯で噛むことは、何よりも生活の質(QOL)を高めることになるのです。
それでは、生涯自分の歯で噛むためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
とりわけ歯が失われる2大疾患としてあげられる「むし歯」「歯周病」に対する予防が大事だということになります。
また、この二つの疾患に共通していえることは「感染症」だということです。

歯垢(プラーク)中の細菌
私たちは生まれた瞬間から、母親の胎内での無菌状態に決別して細菌と共に生きることになるのです。
摂食、呼吸、発音これらの機能を司る口腔(こうくう)は常に細菌にさらされ徐々に菌数や菌種が増加していくのです。
最近になって、むし歯菌、歯周病菌の解明が進みどうしたらこれらの有害細菌の感染を防ぐことができるのか、また病原菌を減らすことができるのかといった研究が盛んに行われるようになってきたのです。
 

むし歯

@エナメル質
A象牙質
B歯髄
C遊離歯肉
D付着歯肉
E歯槽骨
F歯周靱帯
Gセメント質
Hエナメル質をおかして象牙質まで達したむし歯
I歯髄まで達したむし歯
J根の先にできたウミのフクロ
むし歯とは、ミュータンス菌などのむし歯菌によっておこされる歯が崩壊していく病気です。
ミュータンス菌は生まれたときには口の中にはいませんが、歯が生え始めるころに家族、特に母親から移り住み、歯の表面にネバネバした歯垢(プラーク)を作って住みかとします。
そして糖を分解してを産生し、その酸が歯を表面から溶かしていきます(エナメル質の脱灰)
これがむし歯の始まりです。

このように、むし歯が発生するにはミュータンス菌などのむし歯菌が口の中に存在することが第一条件ですが、そのほかに、

  • 宿主の条件(歯の質が弱かったり、プラークがたまりやすい歯の形や歯並びをしている人。
    また、唾液による歯の保護・強化作用が低い人など)
  • 食餌の条件(砂糖を多く含む食べ物をたくさん取っている)
  • 時間の条件(以上の条件がそろっている時間が長いほどむし歯にかかりやすくなる)

を合わせた4つの条件が揃うことが必要と考えられています。
むし歯になりやすい人となりにくい人の違いは、この4つの条件が揃うか揃わないかに関係があると言えるでしょう。

 

歯周病

@歯垢(歯石)
A正常な歯肉
B炎症をおこし赤くはれた歯肉
C正常な歯槽骨
D溶けはじめた歯槽骨
歯周病(ししゅうびょう)には歯の周りの組織に生じるいろいろな病気が含まれますが、そのほとんどは歯垢(プラーク)中の細菌によって引き起こされる炎症性疾患で、歯肉炎歯周炎からなります。
歯周炎はむし歯とならんで歯がなくなる二大原因の一つとして挙げられ、特に成人期以降では最も重要な位置を占めています。
以前は、加齢とともに歯槽膿漏(しそうのうろう)になって一本また一本と歯がなくなり、最後は入れ歯になると考えられていましたが、調査、研究の結果、歯肉炎や歯周炎を予防したり治癒させることができるようになってきました。
 

[成人の診療の流れ]

歯周炎、歯肉炎はプラーク中の細菌から産生される有害物質によって引き起こされることが明らかにされ、最近では原因菌の同定も進められています。
歯肉炎、歯周炎の治療には細菌の除去とともに歯石や歯列不正、不良な冠や詰め物などおもに歯垢の沈着を促進する局所的な原因、喫煙や不規則な食習慣(環境因子)の除去と宿主の全身的な因子(免疫能を中心とした感染防御能力など)の管理が必要となります。
ここで重要なことは歯周病の予防や治療には、歯科医院における処置や指導にもまして、個々の患者さん自身による日頃の管理や治療への協力が大切であるということです。

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